2002/10/23 (水) 真面目な話なので…

今日はちょっと“アタシ”とは別人の“私”の日記。(マジなネタなので)

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先週以来のニュースはやっぱり帰国を果たされた方々の話題がトップに。
でもここ数日、すこしづつ様相が変わってきている。「あぁ、やっぱりなぁ…」というところか。

戻られてすぐは当然“涙の再会”だが、早晩こういう感じの意見の食い違いが露呈してくるのだろうなと、ニュースを見ながらボンヤリと考えたりしていた。
やはりそれは仕方のないことなのだろう。なにしろ四半世紀もの年月、ましてや某国は世界から孤立した場所だ。
時折ニュースなどで見るその中の人々は、大人も子供も奇妙にまっすぐな眼をしていて背筋に寒気を覚える。
そういう場所で、被害者の方々がなんとか生き抜くために模索しながら懸命に過ごしてきた時間は、決して「空白の時間」などという言葉で
片付けられるほど簡単なものではないだろう。

親御さんの感情は痛いほど理解出来る。
けれど、戻られた方々の本当の気持ちは、この国でのんびりと過ごしている私達には安直に察することなど出来はしない。
痛みを分け合って団結してこられた家族の会の方々も、このような一種明暗を分けたような結果に今後の感情を対応させていくことは、さぞかしお辛いことだろう。

たった5人の方々だけど、消息が知れて無事を確認出来たのはとても喜ばしいことだ。
だが、まだなにも解決していないし、問題はまだまだ山積み。政治の思惑も彼等を縛る。
なぜこのような事態になってしまったのか。
歴史や政治に関する知識も薄いノンポリの私だが、ニュースを見るたびに不条理さが悔しくて涙が止まらなくて困る日々だ。