さようなら先生

お葬式というものは、残された人たちの気持ちをあわただしさのなかで紛れさせるためのものなんだなぁ。
お料理の手配したり、御返し物で悩んだり、費用の心配したり。あぁ慌しい。
そんななかでふっと亡き人の笑顔の写真を見ると「忙しくさせて悪いねぇ、みんな」と苦笑してるかのようだ。


いつも着ていらした白衣を掛けられた棺が寂しい。
さようなら先生。虫歯にならないようにこれからも気をつけるよ。