2001/04/05 (木) 金八先生SP(物語とは関係の薄いアタシの雑感)

昨日は久しぶりに残業らしい残業だったが、今日は定時にちょっとオマケをつけたくらいの時間で上がり。
ちょっと仕事環境安定してなくって、いろいろ突発的に起きるのよねぇ。ったく、効率悪い。


で、せっかく早く帰ってきたのになんにも見たいTVがなくて、ダラダラと金八先生SPを見た。
さすがに初期の金八世代のアタシには、最近ではあまりにも世代ギャップがありすぎて、
感情移入することが出来なくなってた番組なんだよね。
途中で昔の写真が出たんだけど(あ「腐ったミカンの方程式」あたりね。ヒロくんが写ってるよ…(T_T)…合掌)、
金八っつあんが「20年も前のことじゃねーか」とか言うの。うっきゃー!そんなに前ーーーーーっ?!(--;)
でも今日は見ていて、ちょっと違った意味で自分の子供時代とLINKしてて、複雑な気分になったのよ。


ひとつめは、金八先生の娘、乙女ちゃんが目指す進路『養護の先生』。これはアタシが本当に唯一、
こころから“なりたい”と思っていた職業で、でも種々の事情から諦めざるを得なかった思い入れのあるものなのだ。
小学校高学年から高校卒業までの殆どの期間を「保健委員」だったアタシなんだけど、
高校卒業後のことを考え始めたとき、自分が目指すものが“なりたい”という憧れダケではやってはいけない、
本当に重い責任のあるものだと気付いて、そこから先へ進むことができなくなってしまった。
そして、他にもいくつかあった、進学するにはクリアしなければならない事情にかまけて夢から逃げ出した。
…本当のところ「諦めざるを得ない」じゃなくて「逃避した夢」なのだ。
だから『養護教諭』という単語には、アタシを切なくさせる特別な響きがある。


もうひとつは『少子化による学校の統廃合』。
これは先生達の事情としてストーリー中ちょっと時代背景的に語られただけなんだけど、ちょっとココロに来るものがある。
アタシの世代はそのまったく逆の時代だからだ。
アタシは中学3年間の間、毎年生徒数増加のための新設校の設立にぶつかり、毎年友人との別れを経験した。
殆ど毎年転校してたようなもんだった。
それでも2年への進級時は単純に学校を2つに分けるだけで、自分は元々の学校に残れたのでダメージは少なかった。
けれど3年への進級時には他校との合同で作られる新設校への強制転出。
しかも自分たちは少数派で、合併する学校は近所でもワル揃いと評判の学校だった。
軟式テニス部だったアタシはパートナーとも別れなきゃならなかったし、仲のよかった友達は殆どが残留組だった。
本当に行きたくなかった。職員室で泣いて訴えたこともあった。
制服も体操着も上履きもバラバラ。校庭はまだ整備もされてない。校章も校歌もない。2年間の部活のキャリアも無視。
そんな寂しい3年生だった。
修学旅行の想い出なんて殆ど覚えていない。高校の合格発表は元の学校の先生に先に報告しにいった。
卒業式の日は自分達の式が終ったその足で元の学校へ行った。
今でもアタシは、そんな気分で行った中学最後の学校になんの愛着も持っていない。
出身校はと聞かれれば、2年まで行っていた学校を挙げたいくらいだ。
アタシ達の世代のそんな想いを下敷きにして出来た学校が、今度は統廃合されて無くなっていく。
しかたのない時代の流れだとわかっていても、どこか虚しい風が心を逆撫でしてゆくような気がする。
単にアタシが新しい環境に馴染めない、頑なな子供だっただけかもしれない。でもね…
ラストで金八先生が生徒達に「相談できる友達は、この3Bに居なかったのか?」と問い掛ける。
あそこに16才のアタシがいたら、3Bがアタシの中3のクラスだったら「そんなの居なかったよ」と答えるのかな?


自分じゃどうにもならない事情に振りまわされた、アタシの中学生活3年間。
今の子供達が同じ思いを味わうことがありませんように。のんのん。


あっら〜〜〜〜。暗くなっちゃったわ。やーねー。(^^ゞ